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がん検診
がんは日本人の死因第1位です。生涯2人に1人はがんを経験し、3人に1人はがんで亡くなっています。
しかし、がんは早期発見なら約90%が治る時代といわれています。がんの早期発見のためには、適切な間隔でがん検診を受診すること、「要精密検査」の結果が出たら精密検査を受けることが大切です。「適切な間隔での受診」とは、各がん検診において推奨される受診間隔が異なります。がん検診を全く受けないのは良くありませんが、受けすぎるのも良くありません。いつから、どの間隔で各がん検診を受診すれば良いのかは、各がん検診の概要を参照ください。
<各がん検診の概要>
市が実施するがん検診
那珂川市で行うがん検診は「対策型検診」です。対策型検診は、対象集団におけるがん死亡率の減少を目的としており、医療機関などが提供し、個人が任意で受診する(人間ドックなど)「任意型検診」とは異なります。
検診方法 | 対策型検診 | 任意型検診 |
---|---|---|
目的 | 対象集団全体の死亡率を下げる | 個人の死亡リスクを下げる |
概要 | 予防対策として行われる、公共的な医療サービス | 医療機関・検診機関などが任意で提供する医療サービス |
※市のがん検診を受診した場合、検診結果や精密検査結果は市に報告されます。
がん検診のメリット(利益)とデメリット(不利益)
がん検診にはメリットとデメリットがあります。しかし、 “がんの死亡率を下げることが科学的に証明され、かつがん検診を受けるメリットがデメリットを上回る”と認められた、国が有効性を示す「有効ながん検診」を、那珂川市では実施しています。がん検診のメリット・デメリットについて正しく理解し、ぜひ「有効ながん検診」を受けてください。
メリット(利益)
- 早期発見・早期治療により、標的とするがんによる死亡を防ぐ
- 早期発見により治療が軽度ですむ
- がんになる前の段階で見つけて治療することにより、がんになることを防ぐ
- 「異常なし」と診断された場合、安心感を得られる
デメリット(不利益)
- 検診で100%がんが見つかるわけではない(偽陰性)
- がんでなくても、がんがあるかもしれないと診断される(偽陽性)
- 生命予後に影響しないがんが発見される(過剰診断)
- 検診や精密検査での医療行為による合併症(偶発症)(例:内視鏡による出血や穿孔、バリウムの誤嚥や腸閉塞、放射線被ばくなど)
出典:国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス
がん検診の対象者
那珂川市民で症状がない健康な人が対象です。自覚症状がある場合は検診ではなく、医療機関にて診療を受けてください。