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EMSによる消費電力の低減
エネルギーマネジメントシステム(EMS)とは
エネルギーマネジメントシステム(EMS)は、建物や施設のエネルギー使用状況を「見える化」し、効率的な運用を実現するIoT技術を活用したシステムです。2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、省エネルギーに役立てる重要な技術として注目を集めています。
BEMS・HEMSとは
EMSは、対象となる設備の種類によって大きく3つに分類されます。
・BEMS:Building Energy Management Systemの略称で、オフィスビルなど事業用建物が対象
・HEMS:Home Energy Management Systemの略称で、住宅が対象
・FEMS:Factory Energy Management Systemの略称で、工場が対象
BEMS・HEMSのメリット
・快適性を維持しながら最適な省エネができます。
・エネルギーを「見える化」することで、省エネ意識を高めることができます。
・機器を効率的に制御することで、電力のデマンドを抑制できる可能性があります。
機器の更新とセットで大幅な省エネ
EMSは、高効率機器の導入とあわせて実施することで、高い省エネ効果を発揮します。建物全体での消費エネルギー削減を目指すZEBやZEHに対する補助金は、BEMSやHEMSの導入を要件に設定するなど、EMSは設備を効率的に運用するために欠かせない技術となっています。
※ZEBとは、先進的な建築設計によるエネルギー負荷の抑制やパッシブ技術の採用による自然エネルギーの積極的な活用、高効率な設備システムの導入等により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー化を実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、エネルギー自立度を極力高め、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物。
出典:環境省 ZEB PORTAL
※ZEHとは、建物の断熱性能を高めて、高効率な設備を導入することによって消費するエネルギーを少なくすることで「省エネ」を実現するとともに、太陽光発電などの再生可能エネルギーを創り出す「創エネ」によって、エネルギー収支がゼロになることを目指した住宅。
出典:経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
<ZEBの補助金について詳しく知りたい方はこちら>
<ZEHの補助金について詳しく知りたい方はこちら>