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那珂川市総合計画を策定しました
計画の趣旨
全国的な人口減少・少子高齢社会の本格的な到来、AIやIotなどに代表される技術革新、大規模な風水害の多発化や新型コロナウイルス感染症などの新たなリスクの発生など、本市を取り巻く社会情勢は大きく変化しています。
こうした中、持続可能な行政運営と本市の一体感を醸成する協働のまちづくりの視線にたち、子育て支援の充実や自然と都市との共生など、多様化する市民ニーズに対応した住みやすいまちづくりに取り組むため、令和3年度から10年間を計画期間とする那珂川市総合計画を策定しました。
計画の構成と期間
本計画は、基本構想と基本計画、実施計画により構成されています。
基本構想
令和3年度から令和12年度までの10年間の市の目指す将来像、施策の方向などを定めたものです。
基本計画
基本計画は、基本構想の考え方をふまえて、必要な施策のあり方を定めるものです。
計画期間は5年間とし、令和3年度から令和7年度を前期基本計画、令和8年度から令和12年度までを後期基本計画とします。
実施計画
実施計画は、基本計画に基づいて具体的に実施される事業について定めたもので、毎年向こう3カ年を期間とし、ローリング方式(※)によって策定します。
※「ローリング方式」とは、毎年、年次的計画的に順次改正、見直しを行っていく方法。
これからの取り組み
市の将来像である「笑顔で暮らせる自然都市なかがわ~これからも住み続けたい協働のまちを目指して~」を実現するため、5つのまちづくりの柱となる施策大綱に基づき、まちづくりに取り組んでいきます。
施策大綱1 支え合い、安心に暮らせるまちづくり
高齢者や障がい者など、すべての市民が住み慣れた地域で安心して暮らせるまちを目指し、自助力、共助力、互助力、公助力を高め、支え合い、助け合いのできる人づくり、地域づくりを進めます。
また、自然災害が多発化する中、市民一人ひとりが非常時の災害による被害をできるだけ少なくするよう日頃から備え、みんなで助け合って乗り越えていける、地域の防災力が高いまちづくりを進めます。
施策大綱2 誰もが学び、育むまちづくり
市民一人ひとりが人権を尊重し合いながら、誰もが分け隔てなく、ともに学び、連携するまちづくりの輪を拡大します。
子育て世代のライフスタイルの多様化にあわせ、家庭だけではなく地域社会全体で子育てを行えるよう意識や環境を醸成し、那珂川市で子どもを産み育てることに安心と喜びを実感できるまちを目指します。
那珂川市の次世代の担い手となる子どもが健やかに育ち、社会を生き抜く力を学べるよう、学校、家庭、地域が連携した教育環境を充実します。
すべての市民が地域社会の中で学ぶ活動を通じて、将来にわたって住み続けたいまちを目指します。
施策大綱3 自然と調和した快適に暮らせるまちづくり
市民の暮らしの中で豊かな自然を身近に感じながら、利便性の高い都市機能を実感できる、自然都市にふさわしいバランスのとれた快適な生活環境・都市環境づくりを目指し、新たな都市空間の整備、道路交通ネットワークの機能向上、安全、安心な衛生環境の維持・管理を進めます。
また、効率的な行政運営の推進と健全な財政基盤を確立します。
施策大綱4 自然の豊かさを感じるまちづくり
自然環境とともに暮らす豊かさを市民一人ひとりが共有し、それぞれの立場から環境保全活動などを通じて、自然を大切に守り、育て、さらに魅力を引き出していくことで、まちの自然、環境のすばらしさをさらに高め、誇れるまちを目指します。
施策大綱5 地域の資源を活かした活力あふれるまちづくり
時代に対応した活力のあるまちを牽引する力強い産業を育てるため、地域資源活かした起業家の育成や多様な働き方に対応した企業環境づくりの支援を進めます。
豊かな自然などの地域資源を活かした観光振興による交流拡大を目指し、市外の人々との関わりを深め、那珂川市とのつながり(関係人口)を増やすことで、那珂川市の魅力・知名度向上及び地域経済の活性化を図ります。
また、郷土の歴史や文化に触れる機会を充実させ、ふるさとに対する愛着や誇りを育くむことを目指します。
さらに、博多南駅前ビルなどを拠点にし、多種多様な人々が交流できるまちづくり活動を充実させるため、市民の主体的な活動を継続して支援します。