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那珂川市次世代育成支援地域行動計画
那珂川市は、⼦どもの出⽣率が県平均よりも⾼いという特徴があります。このように、他⾃治体に⽐べれば少⼦化の進⾏が遅い那珂川市においても、⼦育て不安の増加をはじめ、⾃然とのふれあいや世代間交流等を⼦ども⾃⾝も体験する機会が減少していることなど、全国的に指摘されている⼦育てを取り巻く様々な問題は例外ではありません。
さらに、同じ市内でも、地域によって⼦どもの数や⼦育て環境が⼤きく違うこと、また、福岡都市圏の住宅地として成⻑してきた市として、転⼊者の⼦育ての孤⽴化や都市化による⼦どもの遊び場の減少などで、⼦育てや⼦どもの成⻑に関する市独⾃の課題もでてきています。
また、このような近年の社会環境等の変化により顕在化してきた課題のほかにも、男⼥共同参画の推進や⼀⼈ひとりの個性を伸ばすための⼦育て環境の整備、あらゆる差別を解消するための⼈権教育の推進などを図っていく必要があります。
さらに、⼦ども・⼦育て⽀援新制度において、すべての⼦どもたちが笑顔で成⻑できる環境やすべての家庭が安⼼して⼦育てでき、育てる喜びを感じられる仕組みを構築していく必要があるため、教育・保育の量的拡⼤・確保や地域⼦ども・⼦育て⽀援の充実などが求められます。那珂川市にとって、子どもと子育てに関する課題の解消に地域全体で取り組み、子育てをしている保護者や、市で育っていく子どもたちが、安心して快適に生活できるまちづくりを進めていくことが大切です。
このような視点に立ち、この計画の基本理念を「親・⼦・地域とともに育つ那珂川市を⽬指して〜すべての⼦どもたちが笑顔で成⻑していくために〜」とし、計画を推進します。
なお、本計画は、那珂川市子どもの権利条例第27条の規定に基づき策定する行動計画としても位置付けています。
計画の期間
令和2年度から令和6年度まで(5か年)
計画の根拠法令
次世代育成支援対策推進法、子ども・子育て支援法、那珂川市子どもの権利条例
計画の推進に向けた視点
1 小学生・中学生・高校生の頃から「親となる意識」を大切にする視点
2 「子育て」は「人生の喜び」であることを再認識する視点
3 「子育て」は「親育て」でもある視点
4 「地域福祉」の中で子育て支援をとらえる視点
5 子どもの「人権」を大切にする視点
計画の基本目標
1 安心して子どもを産み育てるための環境づくり
2 子どもが健やかに育つための体制づくり
3 子育て家庭を支えるための地域づくりの推進