定期的に歯科健診を受けましょう！

​静かに進行する歯周病

　歯周病とは、歯の周りの組織が細菌に感染することによって炎症が起こる病気の総称です。

　歯と歯肉の境目（歯周ポケット）の清掃が不十分であることが原因となり、そこに多くの細菌（プラーク）が停滞し歯肉の辺縁が赤くなったり腫れたりします。歯周病は痛みが出にくい慢性炎症のため、自覚がないままに進行してしまいます。そのまま放置すると、炎症悪化により歯周ポケットが深くなり、歯槽骨が溶け始め歯がグラグラするようになります。実は、歯を失う原因の第1位は虫歯ではなく、歯周病です。また、50歳以上の2人に1人は歯周病にかかっていると言われています。いつまでも自分の歯で食事を楽しむためにも歯周病の予防、早期発見、治療が重要です。

こんな人は要注意！

　歯周病になるリスクが高くなる原因として、糖尿病、喫煙、不規則な生活習慣、ストレス、骨粗しょう症、妊娠中、口呼吸、様々な薬の服用、歯列不正、合っていない歯の被せもの、歯ぎしりやくいしばり、遺伝、加齢などがあげられます。

こんな症状ありませんか？思い当たる症状をチェックしましょう。

　【全体】

1．口臭を指摘された・自分で気になる

2．朝起きたら口の中がねばねばする

3.歯みがき後に毛先に血が付いたり、すすいだ後に血が混じることがある

【歯肉の症状】

4.歯肉が赤く腫れている

5.歯肉が下がり、歯が長くなった気がする

6.歯肉を押すと血や膿がでる

【歯の症状】

7.歯と歯の間に物が詰まりやすい

8.歯が浮いたような気がする

9.歯並びが変わった気がする

10.歯が揺れている気がする

【判定】

チェックが1～3個の場合→歯周病の可能性があるため、軽度のうちに治療を受けましょう。

チェックが4～5個の場合→中等度以上に歯周病が進行している可能性があるため、早期に治療を受けましょう。

チェックがない場合→無症状でも歯周病が進行することもあるため1年に1回は歯科健診を受けましょう。

口が全身に及ぼす影響

　歯周病は、歯の喪失だけでなく、その細菌がつくる毒素が血液中に入ることで全身の健康に影響を及ぼします。

【歯が全身の健康に影響を及ぼすもの】
・心、循環器疾患　・脳血管疾患　・メタボリックシンドローム　・早産・低出生体重児
・認知症　・肺炎　・糖尿病　・リウマチ　等

歯周病を予防するためにセルフケアと専門的なケアの両方が重要

毎日のセルフケア

　自分に合った歯ブラシで、1日1回は鏡を見ながらじっくり磨くことを習慣化しましょう。歯ブラシが届きにくい歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスを使うことが有効です。

定期健診やクリーニング

　定期的に歯科医院で歯周病のチェックや歯垢除去などの専門的なケアを受けましょう。那珂川市では、年齢に応じて成人歯科健診を安く受診できます。対象の方はぜひ成人歯科健診を受診しましょう！

歯科健診の受け方

対象者

40.50.60.70歳の者（令和7年3月31日時点）

健診内容

問診

歯周疾患に関連する自覚症状の有無
生活習慣の聞き取り

口腔内検査

歯の状況、歯周組織等の状況の確認
口の中の清掃状況の確認

健診期間

令和6年7月1日（月曜日）～令和7年2月28日（金曜日）

料金

500円（生活保護世帯の者は0円）

受診方法

1.実施医療機関に電話予約する。

2.市から発行された受診券を持ち、受診する。

　※健診の結果、治療が必要で診療を希望される場合、治療については自己負担になります。
　※受診券がない場合は、那珂川市保健センター(092-953--2211)までご連絡ください。

実施医療機関

R6成人歯科健診実施医療機関　50音順